グランディールPh通信

毎月担当者が、日々思っていること、経験したことなどを、当面は自由に書き連ねて行く予定です

気ままに読んでいただければ幸いです

2025.03                             担当:O

人が集まれば集団となり、その集団が目的を持てば組織となる

集団も組織も人の営みで、それぞれ個性があり同じ人はいない。

足し算と言うよりも掛け算のような気がする。

上手く行っている組織も、ふとしたことから大きく様変わりしたり

外部環境にも左右されやすい。

不変はなく物事はいつも変化しているのだと最近常々感じる。


そんな普遍の事実と同じくらい大事なのが「時間」だと思う。

時間はどの人にも平等に与えられている。

生きとし生けるもの限られた時間で何をなすかが

命を与えられた者の使命だと思う。


不都合なのはこの時間が残り何時間なのかは誰にも分からないようになっている。

神様は本当に賢い。

時間が限られているからと言って、自分の事ばかり優先していると

周囲から見放される。

人様の為に全力を尽くし過ぎると、大切な隣の人から見放される。

何より自分自身を大切にすることも大事である。

今この瞬間と自分を大切にしながら、利他の精神を持ち続けることは

バランス感覚を必要とする。人生、バランスが大事なのかもしれない。


そして人生を彩るスパイスは出会いである。

素敵な人との出会いは人生(精神)を豊かにする。

でも求めなければ出会いはこない。

では「求めよ、さらば与えられん」なのかと言うと、そう簡単ではない。

神様は自己中の人には良い出会いを与えてくれないように常々感じる。

限られた時間を人様の為に使う事が、良い出会いのファクターだと思う。

それは当然人との接触が増えるから自明だが、その人の人柄も大事なファクターである。


人柄はにじみ出るもので

常に自分を律して、本当にそれで良いのか

本当に自分は正しい判断や行動、考え方を出来ているのか自問自答し続ける事が

魅力的な人柄に繋がると思う。 小難しい話になりましたが

漢方はこういった悩める時に、ホット体を緩めてくれる存在です。

2025.2                     担当:S

薬剤師の仕事からはなれて1年近くなりますが、先日、市から介護予防の「基本チェックリスト」という用紙が送られてきました。生活機能・運動機能・栄養状態・口腔機能・認知機能・閉じこもりの傾向・こころの健康状態をチェックするものです。

生活機能低下の基準に該当する項目がある場合には予防講座の案内を送ってくれるそうです。

機能低下にも気をつけなければいけない年齢になったのだと自覚しない訳にはいきません。「よいしょ」の声を出して動くことも多くなっていますし、考えてみると私の高齢者の健康への関心の比重が以前より増えているように感じます。

例えば健康診断で異常が見つかり薬を服用することになったときに、薬に頼るだけでなく、その他に何か出来たらと考えることがあります。食事・運動など薬以外の気をつけたら良いことを具体的に知り、早く始められたらいいなと思うこともあります。

最近はテレビ・本などに健康に関する多くの情報があふれていますが、自分に合った正しい情報を取り入れるのは難しそうです。今のところチェックリストに該当する項目はないのですが、さらに食事・運動等に気をつけ患者・高齢者として進歩したいと思っています。

2025.1                               担当:F

私は医療関係者ではなく、漢方に興味を持っている主婦です。たまたま、この会がNPO法人となり門戸を開いて下さり勉強の機会を頂けるようになりました。漢方以外に、新薬、腎の勉強、薬剤師さんの仕事、薬膳等幅広く学ばせて頂け世界が広がり感謝しています。薬の成分等専門的な話はついていけませんが、OTCの包帯は寒いこの季節あかぎれになりやすく早速薬局に買いに行きました。

スタッフの皆様、この勉強会の為に資料を作り分かりやすく講義して下さいます。これも立ち上げた方の熱い支えの賜物と思います。理想に燃えていらっしゃいます。益々の発展応援いたします。毎回頂くばかりですが、よろしくお願いいたします。

2024.12                            担当:K

2024年12月2日以降、健康保険証は新たに発行されなくなり、マイナ保険証を基本とする仕組みが開始されました。

マイナンバーカードは、2016年1月より交付が開始され発行日から10回目(未成年は5回目)の誕生日までが有効期限です。マイナ保険証として利用する電子証明書の有効期限は、年齢問わず発行日から5回目の誕生日までなので、すでに期限が過ぎて使えなくなっている患者さんもいらっしゃいました。まだ期限が来ていなくても、マイナポイントの第一弾が始まった2020年9月に作った多くの方の期限が2025年に迎えます。

マイナ保険証では、まだ対応していない公費もあります。国はマイナ保険証を使うことで、正確な併用薬情報を医療者へ提供できると言っています。しかし、併用薬情報はレセプトの情報なので1~2か月のタイムラグが起こってしまい、実際服用している併用薬と同じかどうかは、まだお薬手帳や患者さんからのヒアリングが必要となっています。マイナ保険証を使っていても、薬剤情報等の提供に同意しない患者さんの併用薬を知ることはできません。これまでは、情報提供をしない選択をすることで、受診時の料金が安くなるということがありました。今は患者さんへ有利な点数へ改善されています。多くの改善点が必要になりそうなマイナ保険証ですが、医療者側と患者側共にデジタル化の恩恵を受けられる物になっていくことを期待したいです。

2024.11                             担当:Y

薬剤師の転職

私ごとながら、今年の3月に転職して勤務する薬局が変わった。今まで何度か転職の経験もあるのだが、さて、勤務する薬局が変わると何が変わるか?もちろん、薬剤師としてやる仕事は、薬の調合や服薬指導、管理など基本的には変わりない。

お給料が変わったり、勤務時間が変わったりは当たり前にあるのだが、まずは薬歴管理のパソコンソフトである。薬歴とは、薬剤服用歴の事で薬剤師が行う調剤や服薬指導の内容を記録するものである。もちろん以前は紙管理であったが、現在はパソコン入力がほとんどであり、採用ソフトが薬局ごとに異なることが多い。ソフトが異なると入力方法も異なり、入力に手間取ると勤務時間にも影響し、スマートな入力が求められる。

次に、在庫薬の配置場所が薬局ごとに異なる。棚に薬名の五十音順に並んでいるのが多いと思うが、これが右からだったり左からだったりする。さらに、縦並びだったり横並びだったり。処方箋に従って薬の準備をするのだが、どの棚にどの薬があるかは凡そ頭に入れなければ、仕事がスムーズに進まない。まずは棚の慣れが必要である。

さらに、分包機の使い方である。散剤の分包を行ったり、薬の自己管理が難しい患者様のため薬の一包化を行ったりと、特に汎用される機器である。これがまた薬局ごとに異なる。同じメーカーの分包機であれば、基本は一緒なのだが、型式が異なると入力方法や分包紙やインクのセット手順が異なり、身につけるのに時間がかかる。これが、メーカーが変わるとますます異なるので、さらに使いこなすのに時間がかかる。

そんなことをはじめとして、更衣室の使い方、文房具置き場、ゴミの捨て方など、数え切れないほど薬局ごとに確認しなければいけない特有の決まりや約束事があるのだ。

年齢と共に体の衰えを感じつつ、それを一つ一つ身につけながら、今のところ勤務は継続出来ている。

2024.10                                 担当:A

先日、担当する高校へ定期検査で訪問しました。

定期検査の際は授業中の教室に短時間だけ入らせて頂くこともあるのですが、苦手だった教科の時ほど、生徒さんの後ろからもっと見ていたい、聞いていたいという感覚になるのが不思議です。

学校薬剤師は検査の他に薬物乱用防止教室の講師としてお話することもあるのですが、最近では特に若年者での大麻や市販薬乱用の急増が大きな問題となっています。市販薬については、高校生の60人に一人が乱用の経験があるというデータもあり、高校の教室1~2部屋に1人と考えると決して少ない数ではないと感じます。医薬品販売の規制緩和もあり、インターネット販売も含めて手軽に市販薬が購入できる環境となりました。

簡単に手に入るものだからこそ、身近な「おくすり」についての正しい知識を身につけて、多くの情報の中から正しいものを選択できるようになって欲しいと思います。

2024.9                                        担当:M

埼玉県で初めて開催される第57回日本薬剤師会 学術大会に参加しました。

埼玉アリーナで開催された展示会場では、ピッキング・一包化・水剤・散剤等の調剤のほとんどが機械化されているのに、びっくりしました。

今後の薬局薬剤師に求められるのは、「臨床力」だなと実感しました。

分科会16「漢方を知って薬剤師のスキルを広げませんか」の講師に呼んでいただきました。

私の担当は、「薬局での症例」です。

プライマリーケア・LONG COVID19・メンタル不調・抗がん剤の補助療法と、漢方薬を用いながら、患者さんに寄り添うことでQOLの向上に繋がった症例を発表致しました。

多くの方に聴いていただけ幸せでした。

どんなに医療技術が進んだとしても、そこには生身の人間がいるのです。

今後共、洋の東西を融合して、薬剤師としての臨床力を高めるべく研鑽してまいります。

2024.8                                         担当:T

毎月担当者が、と書いておきながら、担当者を決めておらず今回も書かせていただきます(今回は薬剤師目線の話ですみません)。

先日、電子薬歴の禁忌表示の話になり、「オルメサルタン」と「メトホルミン」が一緒に出ているだけで禁忌表示にするのはやめてほしい、と若い管理薬剤師がいうので、恥ずかしながらその2つが禁忌だと知らなかった私は「それって、禁忌だったんだ・・」と言ったところ、「教科書的に有名ですよ!」と言われてしまいました・・汗)

でも、でもですよ、そりゃあ、今ではどちらも先発の特許が切れてジェネリックが出ている薬ですけど、日本で「オルメテック」が発売されたのは2006年、「メトグルコ」が発売されたのは2010年なんです! その時、私はもう社会に出ていました。新発売されてMRさんが持ってきたの、知っています!

・・っていうのは言い訳ですね、はい。薬剤師をやっている以上、知っていなくてはならないことでした。

常に研鑽!大事ですね。また教えてください!!!


ちなみに、併用禁忌は"一包化をすると配合変化を起こす"ということで、ただ一緒に出ているだけで禁忌表示をされると、それに慣れてしまって、本当の禁忌もスルーしてしまいそうで怖いのでやめてほしい、という話でした。

2024.6                担当:T

調剤薬局に勤務する保険薬剤師です。諸事情により、今まで勤務していた薬局が閉局し、現在3店舗に勤務しています。

今まで勤務していた薬局は高齢者が多い内科がメインの薬局だったので、話には聞いていましたが実感としてはあまりありませんでした。公費により無料となっているため、ちょっとしたことでも受診する小児の問題。

小児科と耳鼻科を同時受診する人のなんと多いことか!同じ日ということも少なくありません。薬剤師がしっかりチェックしていればいいですが、中にはお薬手帳を持参しない人もいます・・今でこそ、風邪に抗生剤はなくなりましたが、こんな小さなうちから薬漬けで大丈夫??と本気で心配になります。

そこになかなか突っ込みを入れられない自分を何とかしたいと思いつつ、何もできていない自分に不甲斐なさを感じる今日この頃です。